狙ってるんすか?
毎回弟と確認してクスりとしてます。
今日は大叔父の通夜に行きました。
父の母の弟に当たる方で、まあ法事以外では会ったことがなく。最後にあったのは十五年前ほどかもしれなかった。
棺の中の顔をよくよく見たけれど、とても綺麗だった。みんなは「じいちゃんなってたんだね」と言ってたけど、まあ目尻のシワが深くなったかな、くらいでわたしには十五年前とさほど変わっていないように見えた。
突然体調を崩し、心臓を悪くして。一週間ほどの入院生活の果てだったそう。
とまあ、今日この一日で色々なこといいあれこれ感じたのですが、それをひとつひとつかいつまんで晒しておく労力はないので、簡単にここに書き連ねておきまする。
◯遺影のチョイス、それで良い?
そんな部屋着みたいなのでいいんですか?大おじの御二方……。(笑顔はいいんやろうけど写りがちょっとイマイチかな……と思ったの)
わたしの祖父母はなるべく、わたしが決めてやりたいと思った。こんなテキトーなときに撮った写真にされてしまうなら……!(ま、この写真が撮影された時間に重きを置いて選ばれたのかもしれないけどね)
わたしだったらスーツとか着物とかでキマッてるときのお写真使って欲しい(例:結婚式の写真を使われた叔父、七五三のお宮参り時に着物でおめかしして来てくれた時の曽祖母)もちろん顔が盛れてる前提でね
◯棺桶の中で何着たい?
大叔父はスーツ着せられてたんだけど。社畜のわたしのパパにスーツ着せて納棺したら怨霊として蘇りそうだよね。あの世でも働けというのか!とな。
わたしはふつうに死装束を着たいです。儀式として。
◯わたしは自分より若い女に嫉妬する
痩せてるはとこを見て羨ましいと思った。あれになりたい!痩せる!という決意だけをまた胸に秘めたのであった。
◯さすが末っ子!弟のコミュ力
真似できねえ。親戚に可愛がられちゃうタイプ
めっちゃペラペラ喋ってた。
◯話題を振られてもネガティブな返事
何か言われても「それは好きじゃない」「してない、下手だから」とネガティブな返答を投げかけることで会話を膨らまさず終了させるというクズコマンドを知らぬ間に打ち込んでいるということに気がついた。
あんずはスマブラは?と訊かれて「しないねえ、下手だし」とお得意のセリフで言っちゃった。
◯みんな意外と御院家さまの説教を楽しみにしている
アンチキリスト教とのわたしだけかも、と思っていたら隣に座っていた父親が「説教がっかりだわ〜〜」と言い出し、さらに隣に座る父の従兄弟と盛り上がってた。人前でお話しするのがあまり得意そうではない御院家さまだった。
◯なんだその帽子、ふざけてるのか!
宗派の問題ですかね。御院家さまが西遊記でしか見たことがないような形をした帽子を召して現れて、ついついおもしろおかしく捉えてしまった。浄土真宗ではあまり見てこなかったね。
◯うどんはコシがない方がいいんだ……
今までコシのあるうどんが好きだと思ってたけど、実は気分によるかも。
ちなみにラーメンは如何なる時もハリガネ。
◯牧のうどんの『謎』
永遠に無くならないうどんとして有名だが、私の父の食欲の前ではそれは無効。麺が出汁を吸う前に父が平らげてしまい、無限増殖が見られなかった。
◯みんな意外と気がついてないんだな
わたしが無職同然だということに!
フツーに仕事の話を聞かれてフツーに嘘答えてる。
◯しかしみんな気づいてるんだな
だ〜れもわたしのママがなぜ参列しないか聞いてこない。
普通の夫婦なら多分「あれ?お嫁ちゃんはどうしたの?」ってなるでしょ。体調悪いかな、仕事忙しいのかな、って。
◯はとこにお礼が言いたかった
わたしの子ども好きの所以ははとこにある。法事のたびに寺で一緒に遊んであげていた。あの楽しさが、わたしを保育士に変えてしまった。
まあ、薄給ですることもたくさんで精神力を毎日削られるお仕事だけど、得るものだって多いです。愛ある仕事ができているのも、はとこちゃんのおかげなんだ、って一言はとこちゃんに言いたかったなぁ。
人見知りしすぎて。せめて去り際に「じゃあね」って微笑みながら気さくにさようならのご挨拶をして去ることしかできなかった。わたしお姉ちゃんなのに。
◯だ〜れも大叔父の話せんやんけ!
悲しいくらいに誰も話題にしてなかった。
これが年寄りの葬式ってやつ。うう、この役が自分の祖父母世代に回ってきている事実がつらい。
そして結局大叔父がどんな人だったか、わたしはよくわからないまま終わっちまった。
ま、ひいばあちゃんの葬儀の時の御院家さまがおっしゃってました。
自分の残してきた子ども、その家族孫ひ孫がこうして一同に会してくれることが、故人が命を紡いだ証なんだ、と。
うん。それを曲解して ウキウキ!親戚に会いたい♡法事デー!みたいになっても許してくれるよね?おっちゃんならね??ってやつよ